ファイナル2回戦亀田興毅選手は「やじろべい」ギミックも成功し、
細かな仕上げに入る。
亀田選手の表情などは、口を開けないで食いしばった感じにするつもりだったが、「 しずちゃんの時の歯の表現を今回も・・・」という依頼もあり歯を出した。
(リングで歯を見せる事なんてないんだけど…)
そして10時間の制作が終了、判定へ。
負けました…。
撮影終了の掛け声で全てが終わった。
「おめでとうございます」菊地さんと握手をする。
どうしたのか涙が止らない。
負けた悔しさもあるが、撮影が終了して緊張の糸が切れてしまったのだろう。
身心ともにホントに疲れていた。
やたら周りが明るい。照明…。気が付くとカメラが近くに。
「あー、しまった!泣いているところも撮るのかぁ…。」
「福岡に帰ろう…」
息子と共にカメラを避けるように現場を離れた。
審査員の方と名刺交換、少しお話したり記念写真を
撮って頂いたりどうもありがとうございました。
収録中、やくみつるさんから息子に話かけられたそうだ。
いろいろ話せて息子も喜んでいました(内容は秘密…。)
その後、ブツ撮り(作品の放送用撮影)が夜遅くまで続く。
選手はホテルに戻ってもいいのだが最後まで立ち会うことにした。
ディレクターさんの「一緒に打ち上げをしましょう!」という提案で ワシの息子も含め楽しい打ち上げに参加して最終日が終わった。
(選手と番組スタッフがいっしょにというのは珍しいらしい)
何だか、あっという間の一日でした。
10分早作り失敗、亀田選手ももっと似せたかった。
でも何だろう?、後悔は不思議とまったくない。
最後までやり終えた満足感で心地よい静かな夜だった。
明日は、息子と福岡に戻る。
もう収録は終わったのに朝早く目が覚める。
朝飯を買いにコンビにへ行こうと部屋を出てエレベーターへ。 そこには寒河江さんの姿が。チャンピオンの菊池さんも丁度チェックアウト。
3人が偶然揃う。またの再会を誓いそれぞれ帰宅の路へ。
ワシは息子と渋谷へ。
ドンキでDSとゲームソフトを買って福岡へ。
これで全て終わり。 「TVチャンピオン2〜そっくり人形職人選手権〜出場記」は終了です。
チャンスがあれば、またあの独特な雰囲気、緊張感のある時間を過ごしたいです。
今回の出場に関して応援して頂いた方々にお礼を申し上げます。
収録に際し休暇を頂いき、バックアップしてくれた会社の皆さん。
送迎会をして頂いた大学時代の先輩。
そして、この出場に集中させてくれた妻と子供たち。
ホントにどうもありがとう。
★今回の放送でどんな風になっているか楽しみな小ネタをいくつか紹介します。
(カットされてましたが)
1)てるてる坊主の表情が変わる
てるてる坊主を制作机の上に置いていました。
4種類の表情をそっと付け変えています。
カメラマンの方は途中で気づきました。
2)自画像にもタオル
自分のそっくり人形(TVチャンピオンバージョン)を制作。
途中でワシが頭にタオルを巻いた時に、人形にも同じように巻いた。
ちなみにそっくり人形が手に持っているのはブッチャーです。
★放送内容は3日間を1時間内に編集された内容。
映像として流れた内容は全て本当のことですが編集による演出はあります。
ひとつだけ弁解させてくださいな。
放送では10分勝負で7分間、私は色を作っていたような内容でしたが違います。
本当は3分半ぐらいでしょうか。 何を作るにしてもそれが自分の計画だったので
7分は心外です。(演出なのはわかるが…)
最終的に完成に至らなかったので弁解してもしょうがないがこれだけはゆずれないかな。
★1回戦の終了は夜。暗くなって照明の具合が変わって
塗装の色がよくわからなくなる時間帯、 制作を終えた寒河江さんが、
まだ制作中の対戦者にご自分のライトをセッテイングしてサポートする姿が
とても印象的でした。その時、私の中で対戦のことばかりではなく、
番組を盛上げて行こう!という意識に変わりました。
そしたら少しまわりの事が見えてきたかな。
今回の出場者4人で良かったと思います。
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その他として・・・、
空き時間はipodでシーモのアルバム「Live Gose On」を聴いてました。
シーモを聴くとTVチャンピオン2の収録を思い出します。
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今回の出場でいろんな嬉しい出来事がありました。
主に家族関係です。
家族でわっとどこかに行くことはありますが、
今回は 息子と2人っきりの東京。
息子にとっては初めての東京。
不安、驚き、そしてテレビの撮影現場、大人との出会いなど、 とれもいい経験になったのではないかと思います。
本人も
「お父さんとの2日間はとても良い出来事だった」と
話してくれた。
それからもうひとつ。
実家のワシの父が本当に喜んでくれた事。
「どうなったのか?何があったのか全部話してほしい」と言うので長電話しました。
こんな嬉しそうな父の声は初めてかもしれません。
ワシは父を尊敬しているし、
いつまでたっても父を越える事はありません。
その父が我が事のように喜び、
そして初めてワシに言ったのです。
「お前は凄いな…」と。
涙が出ました。
こんな言葉を父から聞けるなんて考えもしませんでした。
2006年の9月から始まったこのサプライズは私にたくさんのご褒美をくれました。
趣味で触りはじめた粘土を続けてホントに良かった。
これからも、マイペースに作る楽しさの伝わる作品を作り続けていきます。
以上で体験記は終わりです。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。いけもっこでした!
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