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いけもっこ・リーが造形にするネタや素材をご紹介します。本や雑誌や映像(DVD)を参考にしてそっくり造形を制作しています。プロレス/格闘技・著名人や映画まで。元ネタを知るともっと楽しめるかもしれません。あなたに作る楽しさ伝えたい…。
そっくり人形ブログ「そっくり人形職人の粘土日和」もはじめました(2007)

いくぞ!収録がはじまった!
2006/10/某日

TVチャンピオン収録前日に都内に移動。そして収録当日、関東の某倉庫で収録があった。ホテルを出てタクシーに乗る。

「あ〜、とうとうはじまるんだ…」

倉庫がたくさんあって場所がわからない。 奥に人の気配がする。セットを組立てる音だろうか? 音のする方に足を進めるとそこが収録現場だった。

「おはようございます!」倉庫の中に入る。

そこには既にフィギュア王の寒河江さんがスタッフの方と談笑していた。 テレビで見たチャンピオンにびびりまくりながら挨拶をした。 思わず手を出して握手をしてもらう。照れる寒河江さん。 完全にファン状態のワシ。

「HP、以前から見てますよ」と寒河江さんが。
「ええぇぇぇ〜、ホントですか!!!!」

まさか、テレビで見たフィギュア王がワシ(HP)を見て頂いてたなんてホントに驚いた。
(やっててよかったよぉぉ!)

いろいろお話していると、垣口さん菊地さんが到着。出場者4名が揃う。
名刺交換をしていろいろ話しているとMCの大澄賢也さんが入られ収録開始。

最初にプロフィール撮りがあって1回戦の冒頭を撮る。
対戦者同士が睨み合うシーンではヴァンダレイ・シウバみたいに顔を接近させてみた。

そっくり人形職人選手権1回戦が始まった。
MCの大澄さんとの掛け合いも制作の合間に撮っていく。
番組ではワシは通称「リアル池本」。

「えー、リアル池本ぉ〜?どっちかというとデフォルメなんだけど…」ちょっと戸惑う。
ワシなんかより寒河江さんの方がリアルなんだけどなぁ…。
この「リアル」の3文字が後にワシを苦しめる。


リアル池本のプレッシャー
2006/10/某日

TVチャンピオン南海キャンデーズのしずちゃんを作りはじめるが、 「リアル」にしなといけないと 変な使命感が出てきて、想定していたものより顔が大きくなっていく。

時間もかかる。ずっとやってると似てるのか似てないのか判らなくなってきた(汗)

制限時間は本当に10時間です。
造形も事前にある程度作るなんて事もありません。
ガチです。

MCの大澄さんにはたくさんイジって頂きました。
もう考えてなかった事を即興でやっていくって感じです。
(仕込んだ小ネタもありましたが…)

造形制作に集中してなかったかもしれない (コラー!)
そしてラスト2時間からもう怒涛の忙しさ。全然間にあってない。
塗装に入ったのは夜なので、照明の具合で色がよくわからない。
でも時間もないし焦りながらも何とか形にして制作を終えた。

「あー、だめだ。満足いく造形が出来なかった…。」 収録を終えホテルに戻る。
出場選手4人は同じホテル。みんなで缶ビールを買って楽しく飲んだ。
いろんな話が聞けてホントに有意義な時間でしたよ。

深夜、解散して一人になると急にブルーになった。
自分の不甲斐なさに落ち込んだ。
カメラの前でモノを作る経験なんてそんなに機会がある訳がない。

もう雰囲気に飲まれてしまって本来の表現ができなった。
疲労のせいかいつの間にか寝てしまい初日を終えた。

収録2日目(1回戦審査からはじまる)
2006/10/某日

TVチャンピオン朝から収録、
一般の方50名の審査員が集まりはじめた。

準備までに少し時間があるので、
作品の最終調整の許可が出た。

朝日の光の中で造形を見ると全然色が違う。

垣口さんの作品は光沢があって見栄えが良い。
菊地さんの作品も10時間で作ったモノではないようなクオリティ。 寒河江さんのキムタクはホントに良く似ている。そして笑いのネタも仕込んである。

「もう笑顔しかない…」

一般審査員50名の前で自信のない顔を見せるわけにはいかない。
笑顔しかないのだ。造形の説明も丁寧に話した。

結果は放送通り、ファイナル進出です。
ホント、嬉しかった。

喜びもつかの間、ファイナル決勝の撮影が始まった。
10時間で亀田興毅選手である。

この対戦はファイナル2回戦なのだが 10時間なので先に撮影がはじまる。
格闘好きの私にとっては嬉しい題材だったが、もちろんイジられる。

小橋建太選手や武藤敬司社長のものまねまなど・・・。 (放送されるのか?)

造形は1回戦でペース配分がわかったのでスムーズに進む。
撮影をしている事さえ忘れてしまうぐらい集中することもあった。
6時間制作、残り4時間を残して撮影は終了した。

一旦、福岡に戻るが、次回の収録打ち合わせの毎日でした。
とりあえずお疲れさまな2日間でした。


福岡に戻ってもTVチャンピオン
2006/10/某日

福岡に戻ってきたが日常生活には戻れない。
常に次のファイナルの撮影の事を考えていた。

FAXとケータイでの打ちあわせはほぼ毎日。
ファイナルが3回戦までもつれた場合のお題も考えないといけない。
これもなかなか決まらない 。
全てがTVチャンピオン中心の日々になるのは予想できたがこれほどまでとは…。
浮かれて出ますじゃ済まされない。覚悟がいることを痛感。
喜びと疲労の毎日でした。


収録3日目(再び東京へ)
2006/10/某日

再び上京再び収録現場に向かう。
決勝ファイナルは息子も同行させた。テレビの撮影現場なんてなかなか見れる機会はない。それもおやじが出場している状況なんて見せれないだろう。

撮影現場に入り、制作道具のセッテイングをおこなう。MCの大澄賢也さんも到着。収録開始の準備が着々と進む。

すると寒河江さんの姿が!!ファイナルを見届けにわざわざ来られたのでした。 大澄賢也さんは誕生日があったので、寒河江さんが大澄さんフィギュアをプレゼント。

「カメラのないところで、ひとりTVチャンピオンやってきました」(寒河江さん談)
「さすが!!やっぱあなたはフィギュア王だよぉぉぉ!!」と心で叫ぶワシ。

収録時間が近づく。亀田興毅造形と再会、制作も再開。
3時間制作、残り1時間を残して10分早作りを行う。

審査員3人のスケジュールに合わせた収録なのだ。
10分早作りを審査員が見る中で制作しなくてはならない。

ほんとに10分きっかりにやる。
ワシのカードは「荒川静香さん」2006年の顔だ。
そっくり人形なので顔にこだわるべきなのだが、
体全身で表現する「イナバウアー」をするしかない。

結果は放送内容通り、何と左腕が落ちてしまった。未完成…。

こんなことって過去にあったのだろうか?(汗)

「こむぎこねんど」をこねるのに時間を費やすのは避けたいので必要最小限の分量にした。
イナバウアーをさせるのであれば顔を大きくすることはできない。
(ブリッジになってしまうかもしれないので…)

小さいと時間もかかるが、体に時間をかけない計画だった。
残り1分の状態でも完成はほど遠い印象だったが、一気に形にする作戦 だったので
間に合うつもりだった。
寒河江さん作 しかし、粘土をこねた疲労で指先が震えた。
そしてタイムアップ!大差で敗れる…。

完成しないと勝負にならない。

「あれぐらいなら私にでもできる」という声が聞こえてきそうだが、
10分でカメラや審査員の前での一発勝負。
この緊張とプレッシャーは体験してみたいと…。

そして、ファイナル2回戦の亀田興毅(残り1時間)を収録することになる。

(↑寒河江さんの湯浅教授、10分作品)


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